神戸教会の主日礼拝

毎日曜日 午前10時15分より

神戸教会の主日礼拝には、信徒・求道者・学生など毎週約140名の方が出席しています。ゴシック調の築84年の会堂にて、パイプオルガンの音色と讃美の声が響き、聖書の言葉に心を向け、牧者の説教が行われます。どなたでもどうぞお気軽に礼拝にご参加ください。

DSCF3576.JPG神戸教会の主日礼拝の様子               

<礼拝案内>

主日礼拝
2018年4月15日(日) 午前10時15分より
【復活節第4主日

説 教 
「生ける望み」
菅根信彦牧師
聖 書:ヨハネの手紙一 1章1~9
讃美歌:21-57、21-472




「生ける望み」

「死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、…」
                                ペトロの手紙一 1章3節

 ペトロ第一の手紙は通常「共同書簡」と分類されますが、宛先ははっきりしています。すなわち、ポントス、ガラテヤ、カパドキアなどに在住する離散したユダヤ人(ディアスポラ)たちに宛てられた手紙です。イエスの筆頭弟子であるペトロの名前を使って書かれた手紙です。本書は優れたギリシア語で記されていることからも、ペトロの執筆の可能性はほとんどないと言われています。おそらく、ペトロの生前に何らかの形で彼と関連した弟子集団から生まれた文書であると考えられます。また、「今しばらくの間、いろいろな試練に」(6節)という表現をはじめ、「身にふりかかる火の粉」(4章12節)など「迫害の表現」(4章16節)があることからも紀元90年頃、ローマ帝国の組織的迫害が始まる頃の手紙ではないかと言われています。
 本日の聖書個所は、「挨拶」(1~2節)に続き、「神への賛美と感謝」が一気にほとばしるような表現となって記述されています。感謝・祝福の段落と言われています。著者は先ず、「仮住まい」している「選ばれた」キリスト者たちを「在留外国人」(パロイコス)のように捉え、社会的に不安定さをもって生活を営む教会の仲間を励まして祝福をしています。
 さらに、3節以降では、「生き生きとした希望」が主題として掲げられ、主イエスの復活の出来事が「わたしたちを新たに生まれさせ」(アナゲンナオー)と、キリスト者の決定的な在り方の転換を示しています。「アナゲンナオー」は自然や歴史、集団・個人の生活の新しい変化や段階を指し示す時に用いる言葉です。著者は、神の豊かな憐れみによってキリスト者の実存を「希望に生きる存在」として捉えています。
 紀元90年頃のローマ帝国による迫害は苛酷なものでした。81年から96年まで統治したドミティアヌスは皇帝権を強化し、自らを「主にして神」と称し皇帝位を神格化しました。ドミティアヌス皇帝は、ユダヤの風習に染まったとして自分のいとこらを追放・処刑し、さらに元老院議員にも弾圧を加えました。さらに、皇帝礼拝を要求し、激しいユダヤ教徒やキリスト教徒の迫害が起こったといわれています。各地に立つキリスト教会は厳しい状況に追いやられていきます。この手紙はこの時代に書かれ、キリスト・イエスの希望を語ります。特に、「今しばらくの間、いろいろな試練に悩まなければならないが」(6節)という表現のように、「にもかかわらず」主イエスの復活の「希望」があることを繰り返し語ります。
 「生ける望み」であるキリストの復活、そして、私たちも主イエスの復活の命に与っていることを語りつつ、魂の深みまで変えられるように信仰を抱いて生きることを促しています。          
                                    (本日説教要旨/菅根記)
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